<< 2009年05月
123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

民主の強烈なカウンター戦術炸裂

2009/05/11 19:02

 

さすがにこれは書かざるを得ない。

 

小沢の一世一代の渾身の神風特攻が炸裂である。

 

このタイミングでこのカードを切るか、とシビれさせてくれるこの辞任発表。以下、その解説。

 

 

まず、「補正予算審議後」というレトリックを見逃してはいけない。今日明日に辞任するのではなく、補正予算審議が終わるまでは党首のままである。党首討論がどうなるかはわからないが・・・もはや西松建設問題についてどうこうという話にはならないので、小沢側に回避する理由はなさそうである。麻生側は攻め手が突如消滅してしまったために、かなり困ることになるだろう。

 

 

その先の話をすると。

 

結局、麻生の戦略は「夏まで粘って、それまでに支持率を回復させる」ことである。「え?すでに回復したのでは?」と思うのは単なる錯覚。森首相末期レベルから安部末期レベルに変化しただけで、未だに危険水域であることには変わりがないし、政党別投票支持では負けたままである。

 

以前から何度も書いているが、小選挙区制は51%と49%で天と地の差が出るシステムである。このままでは自民党の壊滅的敗北は避けようがない。

 

そこで、補正予算と外交得点を重ねて夏までに政権と自民党の支持を回復させて、任期満了直前の解散総選挙というのが麻生に残された唯一の作戦である。

 

ということは、補正予算を通さずに解散することはもはや不可能。

すなわち、最低でも7月までは自民党は動くことが出来ない(衆院再議決の60日を使うため)。

 

その間に、堂々と民主党の党首公選をやってしまえ、というわけである。

 

要するに、自民党が狙った福田→麻生の党首選&その勢いで選挙という戦術を丸々パクって、それを自分たちがやってしまうというのが小沢の狙いなのである。

 

 

まるで敵艦隊の目の前で大回頭する東郷ターンのような、敵を舐めた戦術であるが。敵がその隙に付け込めないと判断できる事情がある以上は、そんなギャンブルでも十分作戦になりうるということであろう。

 

 

こうなると、この夏は「民主党首選~東京都議会選~衆院選」と選挙の話題が連続することになり、政権交代へのムードは否が応にも高まることになるだろう。

 

自民党側にそれに対抗できる戦術はほとんど皆無である。

 

補正予算の参院否決での奇襲解散は、それが小沢辞任前である以上は決して選ぶことが出来ない。そんなことをしたら、小沢が辞任を撤回する口実になってしまう。

 

都議会との同日選は、もとより選ぶことが不可能である。一票でも欲しい時に、公明党の支援なく衆院選を戦うわけにはいかない。サミットもある。

 

補正予算成立後に、「解散せずに民主に対抗して自民党も党首選」という手も無くはない。が、もう何度もやって国民が食傷している上に、前回党首選でろくな駒がなかったために、麻生に代えるべき人材の目当てがつかない。

 

 

 

結局のところ、小泉元総理が言うように、この先にはどうやっても追い込まれ解散しかないのである。

 

そして補正予算という名の事実上の焦土作戦を自国民に行ったツケが、次の参院選で回ってくることになる。

 

来年には、自民党はその歴史的役割を終え、分裂して新自由主義者は「新自由党」を結成し、のこりは国民新党に吸収されることになるだろう。

 

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: 時事問題ー政治

コメント(6)  |  トラックバック(1)

 
このブログエントリのトラックバック用URL:

http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/trackback/1031327

コメント(6)

コメントを書く場合はログインしてください。

 

2009/05/11 20:58

Commented by その蜩 さん

その前に民主党が圧勝した時点で、人権擁護法案とか、外国人参政権とか、景気対策よりも何よりも真っ先に通しに行ったりしませんかねえ。
この辺り通せてしまうと、もう選挙では負けることがないし、世論も無視できますから。
膨大な権益を約束されてる、マスコミも今以上に迎合する意外道は無くなるでしょうしね。
政界再編は確かに興るでしょうが、自民党が解党し保守政治家が弾圧されて実質立候補不能になったら、もう国民の為に働こうなんて酔狂な政治家、この国から居なくなりますよ。

既に歴史は動き出してるのかも知れませんねえ。
数千年続く日本の独立もこれで終わるのかも知れません。

自社サ政権時の社会党の害悪ぶり考えたら、全く楽観視なんて出来ないんですよねえ。
悲観しすぎでしょうか。

 
 

2009/05/11 22:03

Commented by strangequarks さん

自民党が60年政権握っていてサヨクの弾圧すらできないのに、政権とってそこそこの民主がそんな権力握れませんよ。日本の諜報力は世界最低レベルですし、人材も予算もノウハウも全く足りません。

>数千年続く日本の独立もこれで終わるのかも知れません。

そもそも大東亜共栄圏をつくってアジア諸国で連邦を作るのが日本の左右両翼の共通の悲願ですから。

どっちが政権とったって、どっちにしろ同じ方向にしか行きません。

日本の自称保守も、大東亜共栄圏に代わるイデオロギーを提示できない以上、思想的なカウンターバランスを構成することは難しいでしょう。

 
 

2009/05/11 22:49

Commented by leny さん

こんばんはぁ。
もう少し選挙前に政界再編でゴタゴタしそうな気がします。

世界情勢は今後、アメリカと中共の影響力の鬩ぎ合いになるでしょうね。日本にもまた中共を囲む諸国にも、中共の食指は動くでしょうから、案外海洋国家としての意識の低い日本は良いように海洋権益を奪われてしまうかもしれないですね。実際に奪われていますし。

歴史的に見て島国日本の敵国は常に中国の統一国家だったんですから、伝統に則って敵役に徹すれば良いように思うんですが・・・ごちゃごちゃ言ってきたら乾物の輸出止めるぞ!!って言えば、中国ご自慢の中華料理は壊滅するんですけどねぇ。案外効果ありそうだと思いません?w

 
 

2009/05/12 00:18

Commented by strangequarks さん

To lenyさん
>もう少し選挙前に政界再編でゴタゴタしそうな気がします。

まあ、本来はこのままほっとけば民主政権がすんなりできて終わりというだけの話なんですけど。

民主党には驚くべきバカが結構たくさんいるので、政権奪取直前のこの時期に動揺して離党する奴が出る可能性は少しあります。
その場合は、もうどうなる事やらという感じですかね。自民民主両方過半数に届かずで、野合政権の再来になるというシナリオになります。自民党が今度はどこと手を組むかが見所ですが、本命は社民と連合しての福島瑞穂首相擁立でしょうか。次点で共産党と組んで志位首相擁立w

まあ、自民党は政権取るためならなんでもやりますから。


>歴史的に見て島国日本の敵国は常に中国の統一国家だったんですから、

歴史上、日本は中国を攻撃したことはたくさんありますが、攻撃されたことは無いですよ。元寇はモンゴル人の仕業ですし。
中国沿海部が経済発展できた一つの理由は、伝統的脅威である日本海軍がアメリカによって制圧されていたために、軍備負担を逃れたからですね。

今後のアジアをどう構想するかは人によって千差万別ですが、少なくとも日本の一定以上の上層部で「栄誉ある孤立」を考えている政治家や官僚、経済人がいるとは聞いたことがありません。政策の差は、単にどこと連邦を構成するかの手順の違いぐらいでしょうか。

社民だと北朝鮮韓国→中国みたいな感じで、自民党だと日本を二分して中国アメリカに分配、民主は中国とともにASEAN支配、というグランドデザインでしょうか。


 
 

2009/05/14 00:32

Commented by suzutsuki0227 さん

一ヶ月ぶりの登場ですネ。

お待ちしていました。 (^^)

 
 

2009/05/15 14:27

Commented by strangequarks さん

選挙が近くなったらまた戻ってきますよ^^v

どうもブログに時間を使いすぎるので、現在自粛期間中なのです。

 
 
トラックバック(1)

2009/05/12 15:28

「小沢代表辞任!」何故、この時期に [ラ・ターシュに魅せられて]

 

皆様ご承知のとおり、誠に残念ながら小沢代表が辞任なさいました。 まずは、3年間「党勢拡大」に粉骨砕身お役目を果たされたことに感謝申し�...