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かんぽの宿にまつわる例え話

2009/02/25 04:11

 

 某所でやったネタを流用。

 

 

あなたが新車を買ったとしよう。

 

そこに私がやってきて、その新車をひとしきり眺め、あなたに値段や税金についていくつか質問をした。

すると、私は顔をしかめてこう言った。

 

 

「あなたはなんてひどい間違いをしてしまったんだ・・・ この車を売りつけたセールスマンは詐欺師ですよ!!」

 

「まず、あなたはこの車に240万円もの大金を投資していますね。ところで、この車から得られる収入は月額いくらですか?え?たまに親戚に貸して、数千円のお礼を受け取る程度?? ひどい。あなたの投資したこの車の収益性は、低いどころかマイナスです!」

 

「しかも運転するとガソリンを消費するんですって?!使えば使うほど赤字が拡大するじゃないですか!!」

 

「それどころか、毎年税金を取られた上に、車の価値はどんどん落ちていくんですって?!・・・計算してみましょう。あなたがこの車を10年間保有することで、税金を200万円も払うことになります。ところが、10年後、この車の価値はせいぜい20万円にしかなりません!!それにガソリン代が月1万円として・・・120万円!! 合計、10年間で300万円の赤字ですよ!!」

 

「お気の毒です。酷い詐欺師に騙されてしまいましたね><。こんなものを買わされてしまうなんて・・・ でも、あなたは幸運ですよ!!実はですね、僕はあなたのような犯罪被害者を助ける仕事をしているのです。」

 

「あなたが保有するこの赤字資産をですね、僕が今すぐ20万円で救済購入してあげましょう。それによって、あなたは今後10年間で300万円の支出を削減することが出来るのです!!」

 

 

「10年間で300万円の出費を節約できるってことはどういうことか分かりますか??なんと、あなたはその節約したお金で、新車を一台買えるってことですよ!!」

 

 

 

車=グリーンピア、かんぽの宿、国鉄、NTT、高速道路・・・ まあ、好きなものに置き換えて読んでくださいな。

 

 

カテゴリ: 政治も  > 経済政策    フォルダ: たとえ話職人

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コメント(15)

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2009/02/25 16:45

Commented by その蜩 さん

前にも問題になってましたが、役人が造る建物は高すぎるんですよ。
しかも、事業計画が総て想定最大値で計算されてて、最初からドリームでしかない。
ただ、膨大な赤字は困りますが、ちょい赤かとんとんくらいの収支の、庶民向けの安価な宿があっても、良いとは思いますけどね。

しかし、大体の所役人が作ると民間の相場の10倍くらい平然と突っ込みますな。しかも、必ずしも物が良いとは限らず、どこかに消えていくお金がかなりある。
どこに消えていくんでしょうねえ。そのお金。

 
 

2009/02/25 18:14

Commented by leny さん

うーん。

この車で「素(人)タク」しようとしたけれど、嫁さんの自家用車としてしか使っていない、って感じでしょうか?

どでしょ?

 
 

2009/02/25 20:17

Commented by strangequarks さん

To その蜩さん
いや、役人の無駄遣いと土建のピンハネ水増し体質はそれはそれで問題なんですが。

たとえ話で言うと、カローラを800万ぐらいで買ってるわけです。何をどうオプションつけたらそんな値段になるのかと。

ただ、それと「清算」の問題は別なんですよ。役人がカローラを800万で買ってくるのは問題ですけど、その新車のカローラを20万で下取りする連中はまた別の詐欺なんですw


なんというか、詐欺師は何度でもカモをカモるという話に近いかなと。

 
 

2009/02/25 20:42

Commented by strangequarks さん

To lenyさん
この単純な詐欺、むしろちゃんと企業会計を学んでいる人の方が、かえって説明に難儀するんじゃないですかね。キャッシュフローで見れば別に間違ったことは言ってないですからね。

意図的に、車を保有する喜びとか運転する楽しさとか、そういう数値化できない内面的価値を黙殺しているだけでw


こういう内面価値とか使用価値は、特に「自分で買ったものを自分で使用する」時には当然ながら相殺されて数字には出てきません。


すなわち、かんぽの宿という「簡保加入者が簡保料で買って、簡保加入者が使う施設」の評価をする場合は、「簡保利用者が施設を使うことで得られる利便性」が経営の数字としては出てこないわけです。


簡保加入者が簡保料で買った施設の価値は、単純に利用率(稼働率)で決まるはずなんですね。
利用されてるならそれは投資された価値を回収しているということなんですから。

ところが、稼働率70%を超えるような施設も平気でどんどん売却されてるわけです。


以前エントリーで書いたように、そもそも失敗した投資は「処理」したところで取り返せません。
取り返せないのに、さらに使用価値まで放棄するわけですから、まさに「カモは二度カモられる」という状況ですよ。



 
 

2009/02/25 20:47

Commented by その蜩 さん

To strangequarksさん
だけどカローラを適正価格の80万で購入していればそれの維持運営には何の問題もないわけで、ある意味役人の自作自演の詐欺って事ですかね。

スポンサーに80万のカローラを中間マージンをがっぽり乗っけて800万で買わせて最初からわざと赤字体質にして、グルの別の詐欺師が赤字ごと事業を買い取りましょうと20万で下取りして60万で転売、そして二度美味しいと言うわけですか。

 
 

2009/02/25 21:02

Commented by leny さん

バルクセールで計算ミスると大変ですよw

ゴールドマンの知り合いがやってますが、経営改善と改修工事費で膨大な資金を投下しましたが、転売できずにいます。しゃあないし経営までしてますけどwww
 
それなりに経営は巧くいっているようですが、美味しさ激減です。資金回転率がめっちゃ低くなりますから、出資者からお怒りを受けるでしょう。

その辺り、詐欺っていやぁ詐欺ですし、博打っていやぁ博打なんですよね。

 
 

2009/02/25 21:20

Commented by strangequarks さん

To その蜩さん
>To strangequarksさん
>だけどカローラを適正価格の80万で購入していればそれの維持運営には何の問題もないわけで、ある意味役人の自作自演の詐欺って事ですかね。

買ったことと維持運営は別の話として切り分けるべきです。


カローラをいくらで買っても、カローラカローラですから。それを運転して得られる利便性は変わりませんし、売ってしまえばその利便性がなくなります。

もちろん、800万で買って400万ぐらいで売れるなら、400万で売って200万で別の新車を買い戻せばいいんですけど。でも、やっぱりカローラカローラですからw、別に400万で売れるわけじゃないんですよね。


かんぽの宿も、アホな値段で作ったのは関係の役人を刑務所に叩き込んででも責任を取らせるべきですが、作ってしかも利用されている施設を売っても、失敗した投資は帰ってこないわけです。

アホな値段で作らせて赤字にして、ただ同然で売り払うというのは官有資産剥ぎ取り汚職の常套手段だそうで。古くは国王を焚き付けて宮殿を作らせた後、「のろいがかかっている」とか「風水が良くない」とか言って手放させてゲット、というのもありますね。官僚のやることは古今東西、あまりかわりません。

 
 

2009/02/25 21:29

Commented by strangequarks さん

To lenyさん

「投資」としてみれば、失敗した投資を損切りするのは当然だし、経理上も意味がある行為ですけど。

でも、かんぽの宿って投資だったっけ??っていうそもそも論に行き着くわけですよ。


同じ理屈を使うと、地方自治体の公園や公民館、果ては美術館やら街灯なんてものまで剥ぎ取ることが出来ます。

財政再建の正体って、官民上げての国有資産剥ぎ取り祭りに過ぎません。
もちろん、私はそれに参加しそびれたから糾弾側に回っているわけですがw

 
 

2009/02/25 21:42

Commented by leny さん

To strangequarksさん

>財政再建の正体って、官民上げての国有資産剥ぎ取り祭りに過ぎません。
>もちろん、私はそれに参加しそびれたから糾弾側に回っているわけですがw

その気持ちはとても良く分かりますwww

ただ、他の国に較べると、ようもまぁ国有財産をここまで貯め込んだものだと感心しちゃう気持ちも大きいです。また、その間の投資金額って、どう積算したらああいう金額になるのか・・・特殊な規格を外すともっと普通に安くて丈夫な施設を作れるんですけどねぇ・・・

 
 

2009/02/25 21:55

Commented by strangequarks さん

To lenyさん
>国有財産をここまで貯め込んだものだと感心しちゃう気持ちも大きいです。

しかもまだ百兆単位でどこぞに残ってるって噂ですもんね・・・
簿価に出ない潜在資産まで含めたらどこまで隠れてるんでしょうか、想像もつきません。

まったく、黄金の国ジパングとはよく言ったものですよ。
叩けば叩くほどカネが出てくるんですから、そりゃアメリカ中国韓国ロシアも叩きたくなるってもんでしょう。

 
 

2009/03/04 08:02

Commented by deleter さん

そのセールスマンにはこう反論すれば全て解決すると思いますが。

「この車がない場合、私はタクシーや電車で移動せねばなりません。直接の交通費の支出や、時間的な損失を金銭に換算すれば、損失額は膨大です。

車がない場合の膨大な損失と、車がある場合のわずか240万円の損失とを比較すれば、車がある場合の方が得なので、車を購入しました。」

で、かんぽの宿への投資は、何か膨大な損失を回避させてくれる効果があるんですか?

 
 

2009/03/04 15:10

Commented by strangequarks さん

To deleterさん

>で、かんぽの宿への投資は、何か膨大な損失を回避させてくれる効果があるんですか?

・失敗した投資は、投資対象を消したからといって消滅するわけではない
・保有する価値は使用することで償却されるものであって、現金の増加を伴うとは限らない

その辺の話は、他のエントリーで取り上げてますのでご一読を。

「続・かんぽの宿・正しい処理」
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/931754/

また、参考として以下を。

不良債権処理の神話」
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/924768/
かんぽの宿で軽く試算してみるテスト」
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/930668/

 
 

2009/03/04 22:52

Commented by deleter さん

はあ?こうやって比較すれば少しは理解できますか?

●車を買うべき?
買う:損失240万円
買わない:交通費の支出や時間的損失など、損失数百万円
→買う方が得

●今、かんぽの宿を売るべき?
売る:収入109億円
売らない:毎年数十億円の損失
→売る方が得

その他、こんな比較もできますよ。

●自衛隊を持つべき?
持つ:損失5兆円
持たない:武力攻撃を受けることによる損失数百兆円
→持つ方が得

かんぽの宿をまた新しく建てるべき?
建てる:損失2400億円+毎年数十億円の損失
建てない:損得ゼロ
→建てない方が得

 
 

2009/03/04 23:08

Commented by strangequarks さん

To deleterさん
>はあ?こうやって比較すれば少しは理解できますか?

いや、だからそういう理屈で試算までしてるわけですが・・・
以後は
http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/931754/
こっちのエントリーでやってくださいよ。お願いですから。いちいち説明するの面倒。

 
 

2009/03/05 08:23

Commented by deleter さん

http://strangequarks.iza.ne.jp/blog/entry/931754/
は読みましたが、要するに「頑張れば黒字になる」ということですな。
確かに、頑張れば黒字になるのでしたら、次のように言えるでしょう。

●今、かんぽの宿を売るべき?
売る:収入109億円
売らない:頑張れば黒字になるかもしれない
→売らない方が得かもしれない

日本郵政の経営能力で黒字化できるなら、とっくにやってるでしょ。
どう頑張っても黒字化できないから、売った方が得だとなってる。

日本郵政の人たちですら投げ出してしまったかんぽの宿を、
あなたなら黒字化できるとおっしゃるのですから、
おそらくあなたは旅館業経営の天才です。
旅館業の道へ進まれることをお勧めします。

 
 
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